レンダリング・エンジンや面倒なテクスチャの調節なしで、アーティスティックなプレゼンができるので、建築家にも学生にもおすすめのスタイルです。
今日は、その描き方を実例で紹介します。
使用ソフト:
スケッチアップ + イラレまたはフォトショ(平面的画風なので、イラレの「ライブペイント・ツール」が便利)
作り方
ステップ1.


スケッチアップ模型を用意して、パースの角度を決めます。ここでは立面を使います。(スケッチアップで、「カメラ」→「標準ビュー」で、立面図を簡単に表示できる)。影もつけたままにしておきましょう。
ステップ2.

イラレで色を付けやすいように、スケッチアップ内で同じ部材には同じ色をつけておきます。
ステップ3.

この画風は色がとても重要になってくるので、時間をかけてカラーパレットを選びましょう。Adobe Kulerか、NIPPON COLORSも個性的でおすすめです。
ステップ4.

スケッチアップ模型を「PDFで印刷」して、イラレで開きます。線はのちに消去するので、隙間ができないように、イラレ内でできるだけ細く調節しましょう。
それができたら、さっき決めたカラーパレットで着色をしていきます。イラレの「ライブペイント」を使うと一瞬でできます。
影は同じ色の明度を下げて表現します。こういう風に:

ステップ5.

新しいレイヤーを用意して、ガラスを描きます。このレイヤーを半透明にして、リアリティをだしましょう。
こういう風:

ステップ6.

新しいレイヤーを用意して、影をつけます。黒でスケッチアップの影をなぞればOK!
ただし、ガラスの内側の影はワントーン明るい色を使います。

ステップ7

最後に、スケッチアップで作られた線画を消去して、完成!!
いかかでしたか。分かりやすいようにここでは単純な例を紹介しましたが、
この画法を立面のレンダリングだけに使うのはもったいないです。参考事例を見て、もっと複雑なパースも描けるようになりましょう。