実務ではファサードがおしゃれかが重要ですが、大学の建築学科では、そこまで重視されません。それよりも、コンテクスト、つまり建築が建つ環境に合っているかが重要です。
例えば、伊東豊雄さん設計のTOD'S表参道ビル。
建物が建つ表参道のケヤキをファサードに取り入れています。このファサードが全くケヤキがない場所にあったら、酷評を受けることになるかもしれません。
だから、立面図を描く時に、両隣の建物など、周囲の環境も描き入れるよう要求する学校もあります。
一方、実務では、ファサードは会社の顔になるので、単純におしゃれでも評価されます。
ゼネコンに建物の中身を作らせて、ファサードだけ設計力のある別の事務所に依頼することもあるくらいです。
ちなみに、おしゃれなファサードを見たいなら、代官山、表参道、青山、銀座辺りに建つ高級ブランドもののショップがおすすめ。
ただ、それをマネても学校では評価されない可能性が高いです。(学校のスタンスにもよりますが)