ダイアグラムが分かりやすいことで有名なBIGアーキテクツ。作品が生成した過程ををダイアグラムで紹介しているのが特徴的ですよね。 実は、 このダイアグラムを見ると、建築家の頭の中身を覗き見できるようで、自分の設計にとても役立つ のです。 そこで今日は、BIG設計の「Paris ...

BIG設計の「Paris PARC」の設計プロセスを見てみよう!

 
ダイアグラムが分かりやすいことで有名なBIGアーキテクツ。作品が生成した過程ををダイアグラムで紹介しているのが特徴的ですよね。

実は、このダイアグラムを見ると、建築家の頭の中身を覗き見できるようで、自分の設計にとても役立つのです。

そこで今日は、BIG設計の「Paris PARC」の生成過程を一緒に見てみましょう。フランスのJussieu大学主催のコンペで優勝した作品です。


BIG公式サイトの説明を翻訳しました。では早速。

まずはレンダリングから↓



コンセプトは:「学術とビジネスをつなげ、また大学と都市のつなげる」です。



プログラムは、実験室、オフィス、その他(カフェ、本屋など)。
延べ床面積は15000平米
高密度なキャンパスにあり
南北はIMAの広場と公園に隣接し、東西はキャンパスの既存建築に隣接します。
Jussieu大学キャンパスの緑地軸上にあります








まず、高密度なキャンパス内にあるため、ボリュームを最大限に大きくします。






次に、建築に風と光を入れるため、アトリウムを設置します。
自然換気が必要なオフィスは建物の外側に
機械換気が必要な研究室は、アトリウムに沿って内側に配置します。



周りの建物と高さをマッチさせるため、建物の一角を低くします。




隣接する建物と距離を保ち、光と風の通り道を確保するため、ファサードの一面を内側に変形させます。




反対側のファサードも同じように、光と風の通り道を確保するため、二つの角を内側に引き込む。




IMA広場側のファサードを5度傾けて、ノートルダム寺院とパリのスカイラインを映し出す。



建物の一角の高さをあげることで、公共の入り口を作る。この入り口はアトリウムとIMA広場を視覚的につなげる役割も果たす。


公園側のファサードを内側に押し込むことで、入り口の屋根を作る。




一階の床は、折り目がついた絨毯のようにする。



峡谷を彷彿とさせるアトリュウムには、光が降り注ぎ、研究者、訪問者、企業のアイディアの交流を促す。




屋上は緑化することで、この建築によって分断されたIMA広場と公園のつながりを再構築し、パリ市の大パノラマを市民に提供する。


模型↓


いかがでしたか?非常に丁寧なボリューム操作をしていますね。「建築家が設計した建築ではなく、まるで周りの敷地から自然に生えたような感覚」になりませんか?

この建物は機能性が求められる建築なので、このようにある意味ドライなアプローチでもいいと思います。
 
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