建築、ランドスケープでよく見かけるマーカースケッチ。 私が密かに最も「上手くなりたい」と思っている技術です。 今日は、マーカーで 建築パースを描くこつ を紹介。 建築家はマーカースケッチが上手い必要があるのか

建築のマーカースケッチを描くコツとおすすめの道具

 
建築、ランドスケープでよく見かけるマーカースケッチ。

私が密かに最も「上手くなりたい」と思っている技術です。

今日は、マーカーで建築パースを描くこつを紹介。

建築家はマーカースケッチが上手い必要があるのか



結論からいうと、建築設計に携わる人は必要です

アメリカに留学していた時、先生と一対一でエスキスを行うのですが、その時にマーカースケッチは必ず要求されました。

それだけコミュニケーション的にも、自分の考えをまとめるのにも必要な技術です。

実際に仕事をする時も、マーカーは周りが汚れる心配がないので、仲間と設計する時に非常に役立ちます。

会議中に水彩を取り出されても周りが困ってしまいますが、マーカーならみんなで一枚のスケッチに一緒に案を描きこむこともできます。

パース屋のようにうまい必要はありませんが、最低限自分の意図を伝えられるようになるのは必要です。



おすすめの教材


建築学科学生が一人一冊は持っていてほしい教材。ポイントを教わった後、実際に自分で練習ができる、小学校で使った「ドリル」のような教材です。

マーカー着色の教材ではありませんが、パースが狂っていたら話になりません。






実はマーカー着色の本の教材はまだ見つかっていません。そのため、Youtubeが結構参考になります。「Architecture Marker」で検索するといろいろ見つかります。


マーカースケッチに必要な道具

手描きでマーカースケッチをする場合、必要な道具は3つ:輪郭線用のペン、マーカーペンと、トレーシングペーパーです。

1. 輪郭用ペン

輪郭には、1本100円くらいサクラクレパスの水性ペンで十分。インクを充填するかっこいい製図ペンは乾くのに時間がかかるので、おすすめしません。

重要なのは、太さが違うペンを3種類用意すること。
奥行きは線の太さで表現するので。

0.1mm、0.3mm、0.5mm、0.7mmの4種類を準備しましょう。0.5mmは建築の輪郭線、0.3mmは近景の草木や人物、0.1mmで遠くの背景を描きます。0.7mmは断面線に使います。



2. マーカー

気になるマーカーペンは、原色は絶対に、絶対に避け、グレーとくすんだ緑、くすんだ青と茶を多めに用意しましょう

特にグレーは、濃淡合わせて5本以上あると便利です。

大学の先生から、「カラーマーカーを一切使わず、
グレーだけで表現できるように練習しなさい」と言われるくらいです。


私は、「コピック社のクラシックマーカー」がお気入り。角型と丸型のペン先が両方あるのが便利です。インク量も十分。気持よく描けます。


実はコピック社は建築でよく使う色をワンセットにした「建築用セット」を発売しています。日本で買うのが難しいかもしれませんが、色はすべて個別に売っているので、自分で揃えることもできます。


こちらがその「建築用セット」の色番号:
E33
E37
E43
G82
G28
R14
R39
Y21
YG17
YG41
YG67
YG91
0
100
C3
C5
W2
W4
B41
B23
B26
BG99
BV00
E07

3. トレーシングペーパー

マーカーに使う紙は、普通の印刷用紙よりトレーシングペーパーがおすすめ。

マーカーの発色が綺麗ですし、ちょうどよい具合に透けるので、エスキスにも便利です。

トレペロールを選びましょう。

黄色のトレペか、白のトレペかは個人の好みですが黄色のトレペには暖色系のマーカーペン、白のトレペには寒色系のマーカーペンが合います。

マーカースケッチがうまい人は「黄色のトレペで使う色、白のトレペで使う色」と分けています。


これは上級者テクなので、ゆっくり習得するといいでしょう。




うまいマーカースケッチのこつ

マーカーがすぐに上達するポイントをいくつ紹介します。

まず、描く前に、「どこを明るくしたいか、どこを暗くしたいか」を頭の中でイメージします。

上手なマーカースケッチはびっくりするくらい多くの余白を残します。この方が早く描けるうえ、空間が生まれます。


そして、紙によってマーカーの色が変わるので、
着色前に、マーカーを全て紙の横で試食します。

最後に、薄い色から塗りましょう。マーカーは重ね塗りができるので、薄いものを濃くすることは簡単ですが、逆は難しいので。

ダイアグラムは原色マーカーの方がかっこいい

「原色を選ぶな」と言いましたが、ダイアグラムだけは例外です。ポイントとなる部分は原色で目立たせましょう。

「ルールを破るのが建築」なので。

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タブレット派vs紙派

iPad派か手描き派は自分次第

最近はアプリがたくさん出ているので、実際の仕事でiPadでマーカースケッチをする同僚も結構います。

ただ、2人以上でエスキスする場合、実際にペンで紙に描いた方が便利なのは想像がつきますね。
iPadだと、奪い合いになりそう。

また、iPadは描く時にズームインしたり、ズームアウトしたりしなければいけないのは、私個人的にはなんだか苦手です。

iPad派にしろ、紙派にしろ、習得する技術は同じなので、決めかねるときは、まずiPadで気軽に始めてみるのがいいでしょう。


 
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