建築は最終形が決まるまで、何回か修正すると思いますが、この修正を「エスキス」と呼びます。 先生やTAに意見を言ってもらうのが普通ですが、 その時に、ちょっとしたコツを知っていると、課題をよりスムーズに進められるだけでなく、先生に良い印象を与えることができます。 そこで今日は、 建...

建築課題のエスキスとは?効果的な進め方

 
建築は最終形が決まるまで、何回か修正すると思いますが、この修正を「エスキス」と呼びます。

先生やTAに意見を言ってもらうのが普通ですが、 その時に、ちょっとしたコツを知っていると、課題をよりスムーズに進められるだけでなく、先生に良い印象を与えることができます。

そこで今日は、建築課題でのエスキスの効果的な進め方を紹介します。学校の課題向けなので、建築学生に役立ててもらえばと思います。

効果的なエスキスの進め方1.エスキスには必ず行く

エスキスって、準備にけっこう時間がかかりますよね。それが面倒で欠席する方も多いのでは?

しかし、設計で先に進むには、頭の中にあるものを一度全部目の前に並べるのがとても大事です。

なので、エスキスには必ず行って下さいね。


効果的なエスキスの進め方2.ある材料は全て持っていく

エスキスで用意するものに決まりはありませんが、

今まで作ったものは全て持っていきましょう

材料が多い方が話が盛り上がりますし、相手も忙しいので、あなたの前回の設計を覚えているとは限りません。

こうすれば、「今回言われた意見が前に作った設計だった」なんてことも免れます。



効果的なエスキスの進め方3.自分の意見をフルに述べる

エスキスで一番怖いのは、エスキスをしてくれる人がこっちが意図しなかった方向に勝手に突進していくことです。


私も、エスキスをしてくれる先輩がコンセプトを聞いて、気に入ったのか、「こういう設計がいいよ」と案を提案してきた経験があります。

給料もないのに、他人の案を具現化するほど苦痛なものはありません(笑)。

それを防ぐには、最初のエスキスで自分の考えをフルに述べるのが大事です

具体的には、「こういうコンセプトがしたくて、こういう形になって、今これで悩んでいる」の三点は必ず述べましょう

特にコンセプトを共有すると、話がそれにくくなります。


効果的なエスキスの進め方4.前回より設計を進展させる

毎回、設計を進展させましょう。

なぜなら、「意見を頑張って言ったのに全く反映されていない」と、相手の心象を悪くします。

もう真面目に意見を言おうなんて思いません。高校までと違って、大学ではこういうマナーがけっこうシビアに評価されるのです。


効果的なエスキスの進め方5.エスキスはアイディアのキャッチボール

エスキスでは黙って聞くのではなく、積極的に会話して下さい。

いくらすごい先生でも、黙って案を出されてアイディアが浮かぶわけではありません。あなたの会話力で先生の知恵を引き出すのです。

先生に自分の考えをフルに伝え、先生の話がいいと思ったらさらに掘り下げて聞き、先生が思わぬ方向に進みそうだったら失礼にならないように引き戻す、、、

年上と生産性がある会話ができるのは、エスキスでは重要な能力なのです。

しかも、仕事をした後も役立ちます。会社は上司との付き合い方次第で人生が決まる場所ですから。



効果的なエスキスの進め方6.逃げるは恥だが役に立つ

最終提出の二週間前にエスキスが設けられることがありますが、この時は雲隠れしてもかまいません。

この段階で予期しない方向にエスキスが進んでも、修正する時間がないからです。

その時は勇気持って、エスキスを欠席しましょう。
 
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