設計するとき、「この建築のここがいい」「あの建築のここを採用しよう」といった具合に、部分的なアイデアをつなぎ合わせていませんか?
そうするとまとまりません(断言)。
私も最初は同じ失敗をしました。そこで気づいたのが、「建築設計の第一歩は必ずボリュームスタディを行う」ということ。
そこで今回は、この建築設計の第一歩:ボリュームスタディの方法をご紹介します。
■ 建築ボリュームスタディとは
建築ボリュームスタディは簡単に言えば、建築のプロポーション(大まかな形状)を決める作業です。
建物がはんぺんか、タワーかを決める作業です↓

こうやって「中間点」を作っておけば、設計変更がある時でも、ここに戻ればいいので、ゼロからやり直す必要がありません。
■ 扱いやすい素材でスピィーディーに量をこなす
ボリュームスタディでは、形をすぐ具現化できることが重要です。
そのため、使うものはレゴ、粘土、手描きスケッチ、積み木など何でも構いません。 私の上司は、スタイロ、消しゴム、ペン、ホッチキスなど身近なものを即席で使っています。
フランク・ゲーリーは紙を丸めると言われていますし、藤本壮介さんも「2015年シカゴ建築ビエンナーレ」で身近な素材で建築を作って今す。
最初はブレインストーミング感覚で、5分に一案出してみましょう。
この時間制限が脳をほどよい緊張状態に保ち、良いアイデアを生み出します。
■ 建築の生成過程を読む
「これだ!」と思える案が出てきたら、その案にじっくり時間をかけて磨き上げればOKです。「建築の生成過程」を追い、スケッチとキーワードでまとめます。例えば: