建築手描きスケッチがうまくなる方法

 
学校ではパソコンのみで乗り切れますが、建築実務では、手描きができないと大変困ります。設計を同僚に伝えられませんし、クライアントの信頼を失うかもしれません。


確かにパソコンが進化して、手描きはもう重要じゃないように言われることもありますが、スケッチがうまいと、間違いなく就職でもアドバンテージになります(断言)


今日は、建築スケッチを描くコツを紹介します。


どの程度うまければいいのか?

まず、はっきり言って、こんなにうまい必要性はありません。実務でこれを描くのはパース屋の仕事です。




下のようなスケッチが描ければ十分です。大事なのは、アイディアが伝わるか。「うまい」よりも、「分かりやすい」スケッチを描きましょう。実際、建築の巨匠スケッチもそれほどうまくありません。【参考】実はそんなにうまくない?!有名建築家の巨匠スケッチ




スケッチ上達のコツは2つ

建築のスケッチがうまくなりたいなら、2つのことを練習します:
  1. 直線を描く練習 
  2. パースの練習
それぞれの方法を紹介していきますね。

ステップ1.直線を描く練習 

定規なしでまっすぐな線を引くのはほぼ無理です。

なので、下のように小さく揺れる線を描く練習をしましょう。揺れながら方向を微調節できますので、この方が平行線に見えます。





この際、筆圧が均一になるよう、注意しましょう。下に悪い線の例を紹介しておきます。線がかさなっていたり、ブレが均一じゃないのが分かります。





また、実際にデッサンするときは、線の両端にエクステンションを持たせます。線を交差点で止めずに、それより数ミリ長めに引くのです。こうすると、なぜか建築のスケッチっぽく見えます。下のように:








ステップ2. パースの練習をする


線の練習ができたら、次に奥行きを出す練習をします。

下の図のように、二点消失や一点消失でボックスを描く練習をしましょう。さきほどの線の両端のはみ出しを忘れずに。








次に、影を描く練習をします。奥の線は密に、手前はだんだん疎になるようにします。







これができたら、こういうボリュームをどんどん描いていきましょう。思い通りの形が描ける様になったら合格です。










更に裏ワザを1つ紹介すると、線の太さを変えてメリハリをつけることもできます。下図のように、0.3mmや0.5mmの肉細ペンでスケッチしてから、0.7mmのペンで、断面線や手前の線を数箇所なぞります。




いかがでしたか?これで基礎的なデッサンの練習は終わりです。完璧にマスターしてから、曲線を描く練習もしましょう。



おすすめの参考書

さらに勉強したい方のために、参考書を2冊紹介しておきます:

手塚貴晴の手で描くパース :有名建築家がスケッチの基礎を教えてくれる貴重な本。「ただ見た通り描く」ではなく、空間の捉え方も教えてくれます。 

建築スケッチ・パース基本の「き」:遠近法など、スケッチの基本を教えてくれる本。手塚さんの本と合わせて読むのがおすすめ!