もちろん、給料以外にも、好きなタイプのプロジェクトに携われるか、その会社に将来性があるかも大切ですが、大体の給与相場を知っておくことはとても重要です。
日本の建築士の給料に関する記事はたくさんあると思いますので、今日は、アメリカ建築士の平均給与を調べる方法を紹介します。結論から言うと、意外と高いですw
アメリカの建築家の平均給料が役職別に分かるサイト
AIA(アメリカ建築家協会)が、数年前に大規模なアンケートを実施して、「AIA Compensation Calculator 」(建築家給料計算機)、なるものを作りました。役職別に給料を見れるので、これで「自分の大体の価値」を掴んでおくといいでしょう。
仕事経験5年の平均給与は約800万
例えば、「Architect1」を選んでみましょう。
Architect1とは、
Architect1とは、
Five or more years of experience, licensed architect who exercises independent judgment in evaluation, selection, and use of standard techniques, solves problems when encountered, and receives guidance on complex projects.
5年以上の仕事経験を持ち、建築士試験に合格した建築士。一人で基本的な建築設計ができ、複雑なプロジェクトでは上司の指導を受ける。
これで見ると、平均は給料は $71,550(=$67,920+$3,630)。1ドル110円で計算すると、年収790万円くらいです。
これはアメリカ全土の平均で、地域別に差が結構大きいです。一番給料が高いのが、「Pacific Sates」と呼ばれる西海岸の州。アラスカ州、カリフォルニア州、ハワイ州, オレゴン州、ワシントン州を含みます↓
逆に、一番低いのが、East South Centraと呼ばれる地域(アラバマ州、ケンタッキー州、ミシシッピ州、テネシー州)です。
仕事経験10年の平均給与は約1200万
「Architect3」になるとどうでしょう。Architect3とは、
Ten or more years of experience, licensed architect who plans and develops medium- to large-scope projects with many complexities, executes and coordinates projects, and may oversee a large staff of architects and technicians.
10年以上の仕事経験を持つ、建築士試験に合格した建築士。複雑な中〜大規模の建築を設計でき、大人数の建築士と技術士を管理できる。
アメリカ全土の平均給料は$108,420(=$99,360+$9,060)。1ドル110円で計算すると、年収約1200万です。
いかがでしたか?
建築士は給料が低いと思われがちですが、意外と高くありません?もちろん、為替はかなり変動するので、1ドル=90円になることもありますが、それでも悪くはないと思います。
友達がアメリカの某大手設計事務所で働いていますが、大学院卒の35歳で、給料は分かりませんが、出張はいつもビジネスクラスなので、決して悪くないはずです。
実は留学の時に、アメリカの建築設計事務所のマネジメントに関する授業があったのですが、クライアントが出すお金によって、かける時間や建築士のランクも違い、「かなりドライ」という印象を受けました。