建築学生&建築家にとってノートパソコンは彼氏や彼女よりも一緒に過ごす時間が長い、、、なので、時間をかけて選びたいですよね。 今日は、 建築学生におすすめのノートパソコンの機種と必要なスペック について2025年の最新情報でお話しします。 建築家&学生がノートパソコンで行う...

建築設計におすすめのノートパソコン:必要スペック、MACかWindowsか

 

建築学生&建築家にとってノートパソコンは彼氏や彼女よりも一緒に過ごす時間が長い、、、なので、時間をかけて選びたいですよね。

今日は、建築学生におすすめのノートパソコンの機種と必要なスペックについて2025年の最新情報でお話しします。


建築家&学生がノートパソコンで行う作業

建築設計では、以下のような作業をノートパソコンで行います:

  • AutoCADやVectorWorksでの製図
  • フォトショップ、イラレによるプレゼンテーションボードの作成
  • 模型写真の修正
  • SketchUpモデリングやレンダリング
  • Revit/Rhino + GrasshopperのAIプラグイン活用
  • Stable Diffusionなど生成AIのローカル実行
  • LLM(ChatGPT系)のオフライン推論実行・スクリプト開発
  • BIM(Building Information Modeling)での3D統合設計
  • ポートフォリオの作成
  • ドキュメント(パワポやオフィス)の作成

建築設計に必要なパソコンのスペック

画面サイズ

15.6〜16インチが最適です。17インチは重すぎて持ち運びが大変(3kg超)、14インチ以下は図面作業にストレスを感じます。毎日持ち運ぶことを考えると2.5kg以下が理想的です。

CPU性能

Intel Core i7-13世代以上、またはAMD Ryzen 7 7000シリーズ以上が必要です。

  • 最低:Intel Core i7-13620H(2.4GHz、最大4.9GHz)
  • 推奨:Intel Core i9-13900HX(2.2GHz、最大5.4GHz)

2025年からは生成AIツールが建築設計に欠かせないため、高性能CPUは必須です。

GPU(グラフィックス)

NVIDIA GeForce RTX 4070以上が2025年の新基準です。

  • RTX 4070:8GB VRAM、AI処理・レンダリング十分
  • RTX 4080:12GB VRAM、大規模BIMプロジェクト・生成AI用途

NVIDIA RTX 4070以上のGPUがあれば、アイデアスケッチから3Dモデルまで短時間で生成できます。

メモリ(RAM)

32GB以上が必須になりました。学生向けの16GB搭載モデルでは、複数のCADソフトとAI処理を同時に行うとフリーズします。

  • 最低:32GB DDR5-4800
  • 推奨:64GB DDR5-5600(大規模BIM・AI処理用)

ストレージ

1TB NVMe SSD以上

  • 最低:1TB NVMe SSD(読み込み速度7,000MB/s以上)
  • 推奨:2TB NVMe SSD(プロジェクトファイル・AI学習データ保存用)

足りなければ外付けSSDで補完できますが、メインストレージは高速なものを選びましょう。

バッテリー・重量

  • バッテリー:8時間以上(実用6時間)
  • 重量:2.5kg以下(毎日持ち運ぶため)

おすすめノートパソコン

MacBook Pro 16インチ M4 Max(2024-2025年モデル)

今もなお、MacBook Pro 16インチが設計界の王道です。2024年11月発売の最新M4 Maxチップ搭載モデルは、まさに建築設計のために作られたような性能ですね。

推奨スペック:

  • CPU:M4 Max(16コアCPU/40コアGPU)
  • メモリ:48GB以上(複数のCADソフトとAI処理に必要)
  • ストレージ:1TB SSD以上
  • 価格:約37万円〜

体感として、レンダリング時間は従来の1/3〜1/4に短縮され、複数のBIMソフトを同時に動かしても全くストレスを感じません。

ただし、価格も同等性能のWindowsの約2倍になるので、予算をよく考えてから選択しましょう。

Apple 2024 MacBook Pro 16インチ M4 Max(Amazon.co.jp)


ASUS TUF Gaming F15

WindowsゲーミングノートPCが最もコスパが高い選択です。

  • CPU:Intel Core i7-13620H(最大4.9GHz)
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 4070(8GB VRAM)
  • メモリ:32GB DDR5
  • ストレージ:1TB NVMe SSD
  • 価格:約17万円〜

このスペックなら、Stable DiffusionやRevitの重い処理も楽々こなせます。建築設計用PCとしては最低でも25万円、できれば35万円以上の予算を見込んでください。

ASUS TUF Gaming F15 RTX 4070搭載モデル(Amazon.co.jp)


Lenovo Legion Pro 5i

  • CPU:Intel Core i7-13700HX
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 4070
  • メモリ:32GB DDR5
  • ストレージ:1TB SSD
  • 価格:約22万円

16インチの大画面で図面作業が快適。複数のCADソフトを同時起動してもサクサク動作します。

Lenovo Legion Pro 5i 16インチ(Amazon.co.jp)


MacかWindowsか

Windowsのメリット

  1. BIMソフトの完全対応:RevitやVectorWorksなど、業界標準ソフトの多くがWindows専用またはWindows最適化
  2. AI処理の優位性:RTX 4070/4080のNVIDIA GPU搭載により、Stable DiffusionやLLMローカル実行が圧倒的に高速
  3. コストパフォーマンス:同等性能のMacの約半額で購入可能
  4. 建築事務所との互換性:99%の建築事務所がWindows環境

Macのメリット

  • バッテリー持続時間:M4 Maxで最大18時間(実用12時間)
  • 静音性:ファンレス設計でレンダリング中も静か
  • 画面品質:Liquid Retina XDRディスプレイの色再現性は業界最高峰


個人的にMacがおすすめの理由

実は個人的にWindowsでの設計をお勧めしています。その理由は、、、

起動・再起動が超高速でバッテリー持ちが長い

MacBook Pro 16インチなら20秒で起動し、スリープ状態からの再起動も超スムーズ。この数十秒の違いが、締切前にはプレッシャーの差になるのです。

しかも、バッテリーの持ちもよく、M4 Maxなら実用12時間使えます。


かっこいい本体と鮮明な画面

Macの薄くてメタリックな本体ってかっこいいですよね。デザイナーは持ち物のかっこよさでやる気やインスピレーションが違ったりします。

また、Apple社独自のLiquid Retina XDRディスプレイは、レンダリングをより鮮明に表示してくれます。


ソフト間の行き来が簡単

設計ではCAD、SketchUp、フォトショップを同時に立ち上げて、交互に使ったりします。Macは、ソフト間の切り替えがとても楽です。指を左右にスライドさせるだけでできます。


ウィルスに感染しにくい

大切な締切前に、ウィルスに感染したら大変。

その点、Macは元々Windowsに比べて、世に蔓延していないので、Windowsに比べてウィルスに感染する可能性は格段に少ないです。

 
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