その後、「断面図も平面図と同じくらいデザインする要素が多い」ことを知りました。
ところが、私を含め、多くの方は平面図を設計して、断面図は天井高を決める程度に使っているのでは?
そこで紹介したいのが、「断面で設計しよう」というコンセプトから生まれた本「断面で読み解く世界の建築」
グッゲンハイム美術館(フランク・ロイド・ライト) |
20〜21世紀に建てられた、日本と海外のプロジェクト63個を、奥行きがある断面図で紹介しています。
まずは中身をちょっと見てみましょう:
例えば、高さ方向のスケール、インテリアの素材、周囲の建物との関係性、そして建物の構造体。これらを決めなければ、断面図は描けません。
特に、伊藤豊雄の「仙台メディアテーク」を始め、現代建築は構造を裝飾として活用する傾向があるので、構造を考えるのは非常に重要です。
台中国立歌劇院(伊藤豊雄) |
1967年万博アメリカ館(バックミンスター・フラー) |
ロレックス・ラーニング・センター(SANAA) |
断面で設計するメリット
簡単にいうと、平面では無視できた要素をデザインしなければいけなくなるのです。例えば、高さ方向のスケール、インテリアの素材、周囲の建物との関係性、そして建物の構造体。これらを決めなければ、断面図は描けません。
特に、伊藤豊雄の「仙台メディアテーク」を始め、現代建築は構造を裝飾として活用する傾向があるので、構造を考えるのは非常に重要です。
華やかなレンダリングが溢れている時代、この本は、表現方法が統一され、写真も最小限におさえているので、落ち着いて建築の勉強に専念できます。