雑誌に載る模型のほとんどは、設計が終わった後に、撮影用にきれいに作り直されたものです↓
これは本当の設計プロセスではありません。
本来は、「スタディ模型を作る→図面を修正する→またスタディ模型を作る」を繰り返すべきです。
なので今日は、プロ建築家が実際に作ったスタディ模型を紹介します。
最低限「スタディ模型は、扱いやすい材料で汚く作ればいい」ということを分かっていただければと思います。
例1. Mercedes-Benz Museum(UN Studio設計)
UN Studioが設計したドイツにあるベンツの博物館。
このスタディ模型、実はMoMAに収蔵されています。有名になるとスタディ模型が美術館に収蔵されるんですね(笑)。
実はかなりの数のスタディ模型が公開されていて、エスキスを随分繰り返したことが伺えます。
しかも、「スタディ模型を作る→模型の上に平面図を描く→CADで図面を描く→また模型を作り直す」を繰り返しているのが分かります。
例2. Jussieu Library(OMA設計)
OMA設計の図書館。実は、実際に建てられていませんが、上の覗き込んでいる写真が印象的ですよね。
ここにたどり着くまでに、たくさんのスタディ模型を作っています。
みなNetherlands Architecture Institute(オランダ建築協会)に収蔵されています。
いかがでしたか?「きれい」な模型は一つもなかったでしょ?設計しながらきれいな模型を作るとか、プロでもできない技なのです。
また、プロでさえこれだけのスタディ模型を作っているわけですから、学生さんが作らない理由はないはず!学校側が求めないからって軽視してはいけませんよ!
いかがでしたか?「きれい」な模型は一つもなかったでしょ?設計しながらきれいな模型を作るとか、プロでもできない技なのです。
また、プロでさえこれだけのスタディ模型を作っているわけですから、学生さんが作らない理由はないはず!学校側が求めないからって軽視してはいけませんよ!