建築分解ダイアグラムの描き方と例!

 
分解ダイアグラム」って聞いたことありますか?このように建物を爆破させたようなダイアグラムのことです。 

物騒ですが、建築の構成を明快に示してくれるので、構法や構造に特徴がある建築によく使われます。

今日は、分解ダイアグラムの描き方を参考事例と共に紹介します。


作るポイント

分かりやすい分解ダイアグラムを描くには、「層の分け方」が重要です。自分の建築の特徴を考えて、表現したい内容別に階層を分けましょう。

例えば、BIG設計の「National Gallery of Greenland」。地形、スラブ、中庭、外皮の4層に分けています。



これを、1階と2階で分解していたら分かりづらいですよね。


例をもう一つ。
スティーブ・ホール設計の「The Nelson-Atkins Museum of Art」です↓



構造、地形、スキンの三部分に分けていますね。

この建築は、Tの字の構造がポイントなので、階ではなく、こう層分けしているわけです。

なので、描くときは、常に「どうしたら分かりやすいか」を考えないといけません。かっこよさだけに走らないでくださいね。


描き方1.

作り方Youtube動画
使用ソフト:Revit、フォトショップ
所要時間:2〜3時間
難易度:中級


Revitの「Displace Element」ツールで模型を分解→PDF形式で保存→Photoshopで加工しています。しかも青焼き風に。

建築プレゼンの世界では、パソコンで手描き風のプレゼンができると、けっこう評価されたりします(笑)

なんだか矛盾していますが、こういう単色のプレゼンは設計そのものに目が行きやすいので、個人的には好きなスタイルです。



描き方2.

作り方Youtube動画
使用ソフト:イラレ、スケッチアップ
所要時間:2時間
難易度:中級


最も簡単に分解ダイアグラムが描けるのが、スケッチアップ。スケッチアップからイラレに読み込む方法と、カラースキームの選び方も見どころです。

 
Copyright ©