皆が幼少期を体験したはずなのに、子供の本性を知る方は案外少ないですよね? 私も、自分で子供を持つまでは、その生態がよく分かっていませんでした。 今日は、「 子供心をくすぐる幼稚園のコンセプトと事例 」を紹介します。建築課題や、コンペ、卒業設計で役立ててもらえばと思います。

幼稚園建築のコンセプトと事例

 

皆が幼少期を体験したはずなのに、子供の本性を知る方は案外少ないですよね?

私も、自分で子供を持つまでは、その生態がよく分かっていませんでした。


今日は、「子供心をくすぐる幼稚園のコンセプトと事例」を紹介します。建築課題や、コンペ、卒業設計で役立ててもらえばと思います。

コンセプト1:回遊性を持たせてみる

子供は本当に走り回るのが好き。

突然笑いながら、どこかに向かって走って行きます。

普通の幼稚園は、庭に出ないと走り回れませんが、手塚貴晴氏設計の「ふじ幼稚園」は、円形のワンルームなので、教室内を走り回れます。

体力づくりにとても役立つそうです。

回遊する形はなんでも構いませんが、敷地を体験しながら回れるなど、何か「根拠」があると強いです。


コンセプト2:自然を持ち込んでみる

雨の音を聞いたり、寒さや暑さを感じるのは、脳にいい刺激を与えるそうです。なら、園内に自然を持ち込んでみては?

例えば、HIBINOSEKKEI + Youji no Shiro設計の「認定こども園第一幼稚園」。雨が降ると、中庭に大きな水溜りができて、そこで園児たちが遊べます。



次は、ベトナムの「Farming Kindergarten」。一筆書きのような、回遊性がある建物の屋上で遊んだり、植物を植えたりできます。


屋根が錯綜している感じがいいですね↓




コンセプト3:部屋を「いびつな形」にしてみる

子供は目新しいものが大好き!そこで、通常の四角い部屋ではなく、「いびつな部屋」を設計してみませんか?

小学校の教室だと、「黒板が見えない!」などの問題がありますが、幼稚園ならその心配もありません。

参考になるのが、KU:BE。MVRDVによるコミュニティセンターです。体育館、劇場、レストラン、学習センターなどが入っています。

立方体の中に、6つの形の異なるボリュームが乱雑に置かれたかのような建築です。






コンセプト4:坂を敷地にしてみる

敷地を自由に選べる課題なら、傾斜地を選んでみては?

レベル差が子供の遊び心をくすぐりますし、坂の必需品である階段も、チャームポイントになります。

その例が、「愛宕ピノキオこども園」。斜面に立つ幼稚園で、子供たちはこの階段で授業をしたり、かけっこをしたりできます。

いかがでしたか?その他のコンセプトもまとめましたので、ぜひ!
 
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