建築ポートフォリオのコツ:事例、ソフトについて

 

建築の就職や留学でポートフォリオが必要な方!何ページ作ればいいの?含めるべき内容は?など、疑問が多いと思います。

確かに、学校でのプレゼンと違う点も多い分、戸惑いますよね。

そこで今日は、建築学生向けに建築ポートフォリオを作るこつを紹介!

大学の集大成なので、張り切って作りましょう。

ページ数は30~40ページが最適

ポートフォリオは、最初から最後まで高品質を保つのが大事です。

建築は、「お金をいただいてかっこいいものを作る仕事」なので、雑なドローイングを平気で人前に出せる人には、企業側は非常に不安を覚えます。

逆に、ページが少なすぎても印象に残りませんし、「与えられた仕事をちゃんと終わらせられるか」という不安もあります。

その結果、30~40ページが妥当でしょう。


模型写真は撮り直す
課題の時は、時間がなくて模型写真がちゃんと撮影できなかったことも多いと思います。それなら。ポートフォリオを作る時に、模型写真は撮り直しましょう。

模型の良さを伝えるためには、2000万画素以上のカメラと撮影用のライトを準備しましょう。

自分で買うと十万円しますが、幸い、いろいろレンタルでレンタルできます。


ポートフォリオの実例を見てみよう

「ポートフォリオ」がいまいちピンとこない方は、まず実例をいくつか見てみましょう。

そこで役立つのが、issuu.com

世界中のかっこいいポートフォリオが見れるうえ、PDF形式でダウンロードもできます。

私お気に入りのレイアウトを2つ載せておきます:

清潔感があるレイアウト↓このポートフォリオの全体を見る






ダイナミックなレイアウト↓このポートフォリオの全体を見る





ポートフォリオの定番レイアウトを覚えよう

「読みやすくて、グラフィック的にも優れたポートフォリオ」を作るには、いくつか定番レイアウトを覚えるのが手取り早いです(断言)

こちらの記事に、ポートフォリオのレイアウトをまとめました。


ソフトはインデザがおすすめ

ポートフォリオ用のソフトは、Indesignにしましょう。

インデザは、書籍を作るためのソフトなので、ポートフォリオのような何ページもある冊子を作るのに超便利です。

どんな形式のドローイングも挿入できますし、ページを追加したら、ページ番号も自動で更新してくれます。

ポートフォリオ全体の文字サイズ、フォントを一気に変更することもできます。

これがもし、イラレで1ページづつ作っていたら、気が遠くなる作業ですよね。



1ページにつめ込み過ぎない

学生が最もよく犯すミスが、「1ページに内容を詰め込みすぎている」こと。

ポートフォリオは小さいので、1ページにメイン画像1枚+テキストで十分です。


長方形の冊子がおすすめ

長方形の冊子の方が正方形よりレイアウトしやすいです。

ちなみに、私のポートフォリオは21cm×27cmでした。

このサイズのメリットは2つ:
1)A4よりひと周り小さいので、自宅のプリンターで印刷できる。2)各辺の長さが3の倍数なので、1/3の法則に沿って配置しやすい

です。


手描きスケッチを含める

就職すると、同僚と一緒にプロジェクトを進めるので、学校よりも手描きスケッチが重要になります。

なので、ポートフォリオには手描きデッサンを含めるようにしてください。

きちんと「自分の頭で考えて設計しているか」、「自分の意見と同僚と共有できるか」の目安になります。


解像度は高く(250~300DPI)

ポートフォリオは近距離で見られるので、250~300DPIの高い解像度で作りましょう。


大学や会社によってポートフォリオを変えるべきか

会社によってポートフォリオを作り直す必要はありませんが、

オフィス設計が多い会社なら、オフィス関連の課題をトップに持ってくるなど、「並べ変え」はしてもいいと思います。


履歴書または連絡先を忘れずに

びっくりするほど多くの人が、作品に集中しすぎて、連絡先をポートフォリオに添付するのを忘れています。

これは、テストに名前を書き忘れるのと同じくらいのミスです。

最低限メール、電話番号、名前は表紙などの見えるところに記載しましょう。

できれば、履歴書も加えます。

履歴書は市販のではなく、自分でデザインするのがマナーです。履歴書の書き方はこちらで詳しく紹介しています。

 
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