Grasshopperとは?建築で使うメリット、設計時間は短縮できるかについて

 
グラスホッパーを知ったのは建築設計事務所BIGの建築家さんと会ったときのこと。その人によると、BIGでは、もっぱらライノセラスとGrasshopperを使うのだそうです。

そこで今日は、自分なりに噛み砕いて、Grasshopperについて分かりやすく紹介してみたいと思います。


Grasshopperとは?

GrasshopperはRhinocerosのプラグインです。このような電池とワイヤーを繋げていきます。



リアルタイムに模型(ピンク色)を見ながら設計できます。


Grasshopperの最大の特徴が「パラメトリックデザイン」。


何かというと、「直線を等間隔に1000本描きたい」場合、

AutoCADなら、「配列複製機能」を使います。が、Grasshopperはこう命令します:「線を等間隔にX本描きなさい、ただしXは1000とする

時間が短縮していないって?しかし、「1000本から500本に」と設計変更があったらどうでしょう?

CADは、元の線を消去して、もう一度作業をしなければいけませんが、GrasshopperはXの数値を500にすれば、一瞬で新しい建築が完成します。


実例で見よう

Hangzhou Stadium(NBBJ + CCDI設計)

Grasshopperで設計された、中国の「ハンヂョウスタジアム」。

上がGrasshopperモデル。下がトラスを21、24、36などと変えてできた模型です↓

CADだったら、別々に模型を6個も作らなければいけませんが、Grasshopperなら、トラスの数値を変えるだけで、1秒でできます。

これがGrasshopperの最大の価値:

建築を予め法則に従って複数スタディできる

のです。

確かに、Grasshopperで設計時間が短くなるのか?と聞かれたら、

プロジェクト次第。短くなるかもしれないし、同じかもしれないし、逆に長くなるかもしれません。

が答えですが、よりスマート。チャレンジしてみてはいかがでしょう?
 
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