
建築学科では、一学期に一つ建築設計をしますよね。三ヶ月で一つ建築を設計することになりますが、時間が足りなくて、泣きそうになりながら徹夜したり、プレゼンしきれなくて悔やんだりする人が多いのでは?
それは多くの場合、時間配分のミスです。
そこで今日は、三ヶ月で設計課題をこなす時の手順と時間配分について。実際は計画通りにはなかなかいきませんが、目安にはなると思います。
空間作りに時間をかけるためには、このプロセスは3週間以内におさえましょう。
敷地分析をしたら、自分の建築が「はんぺん」か、「豆腐型」か、ボリュームを把握しましょう。
こちらの記事が参考になります:
4週間〜1か月前半:事例を見つけ、コンセプトをつける
プロポーションが似ている事例を見つけます。
かなり有名な教授からこんな言葉をもらいました:
「ゼロから設計する学生に良い建築はできない。参考事例を見つけて70%はパクりなさい」
その時、「美術館を設計したいから、美術館の事例を探さなきゃ!」というわけではありません、図書館や学校もOKです。
空間が近い建築を選ばないと設計のヒントになりません。
事例を見つけるのは以下がおすすめ。
建築家や学者が「いい!」と選んだ作品なので、単なる「おしゃれ建築」とは一味違います
エスキスで「おすすめの事例」を聞いてみてもいい。恥ずかしがる必要ナシ!それが学校の役割です。
1ヶ月目後半〜2ヶ月目の終わり:空間のエスキスを繰り返す
設計期間三ヶ月は長そうに見えますが、実際にバリバリ設計できるのは、一ヶ月半程しかありません。
なので、コンセプトに従って、なるべく早く第一案を出してください。
この案は「叩き台」と言って、先生と討論するための案です。なので、納得行く案でなくても、人前に出すのが重要です。
その後、学校で数回エスキスがあると思いますが、絶対に毎回行きましょう。案が良くなるのはもちろん、エスキス自体がコミュニケーションの訓練になるからです。
こちらの記事を参考にして下さい:
最後の2週間〜1ヶ月:案の微調整とプレゼン
最後の二週間はひたすらプレゼンです。案の修正は最低限にして、ひたすら図面を書いたり、模型を作ったりします。「こんなに時間をかけるの?」と思うかもしれませんが、「かっこよく見せる」のも、建築設計と同じくらい重要な仕事です。
この段階では、こちらの記事を参考にして下さい。