ETFEフィルムを使ったおしゃれな建築事例

 
ETFEフィルムとは、樹脂の一種で、透明で超軽量な建築材料です。また印刷により、模様や色をつけることもできます。

今日は、そんなETFEフィルムを使った現代建築の事例を紹介します!



ETFEフィルムのメリット

  • 
軽量
  • 靭性、引張強度、延性が優れている
  • 耐気候性と耐腐食性が高い

  • 防火安全性が良く、自燃性がない
  • 可視光線透過率が高い

  • ほこりが表面に吸着しにくい
  • ほとんどのサイズと形状に加工できる
  • プレハブにすれば、現場で組み立てや修理が簡単


ETFEフィルムの建築事例

The Shed at Hudson Yards

場所:アメリカ・ニューヨーク
設計者:Diller Scroid+Renfro
建設年:2019

ニューヨークに建つ文化センター。
劇場、リハーサルスペース、ローカルアーティストの作業場が含まれています。

最大の特徴は、ETFEフィルムで作られた伸縮できるパフォーマンススペース。レールに乗った鉄筋の構造体にETFEパネルがはめられています。伸びきった時に、長さ36Mの巨大空間になります。

これによって、最高に「自由な文化空間」を実現しました

あの有名なハイラインとつながっているので、旅行の際はぜひ!
ETFEフィルム内部の様子↑


プラセンシアの講堂と会議場

場所:スペイン
建築家:Selgascano
建設年:2017
スペイン郊外に建つ講堂&会議センター。

自然への干渉をできるだけ減らすために、外皮にETFEフィルムを使っています
それによって、見た目も実際の重量も軽い建築ができたのです。





米国駐ロンドン大使館(Embassy of the United States, London)

場所:イギリスロンドン
建築家:Kieran Timberrlake
面積:5万平米
建設年:2018


12階建てビルにETFEフィルムを使用した事例。
大使館の建物であるため、「環境保護のリーダーシップを示す」ことを目標に掲げています。

建築家は最初から、LEED最高ランクである「LEEDプラチナム」、BREEAM最高ランクである「Outstanding」を目指しています。

ETFEフィルムで作られた一見奇妙な外壁の装飾は、シェード的な役割を果たすことで省エネしています。



この建築は他にも、たくさんのグリーンテクノロジーを使用しているので、興味がある方は是非調べてみてください。
 
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