全国の建築学生による卒業設計の日本一を、公開審査で決めるコンペです。
国内で最も人気な学生コンペではないでしょうか。
今日は、過去の入賞作品、傾向を分析してみました。
提出物は多め、賞金は少なめ、審査員は豪華
募集要項を見ると、模型、ポートフォリオ、パネルの提出が必要です。
模型は無くてもいいようですが、コンペでは「提出物はできるだけ多くする」のが基本中の基本なので、入賞したければ模型提出は必須でしょう。
しかし、日本一になっても、賞金はたったの10万円、、、模型が必要ないのに、優勝賞金が20万円のコンペがざらにあることを考えると、かなり厳しい条件です。
卒業設計を使い回すからいいのかもしれませんが、、、、学生に夢を与える意味でも、なんとかならないものでしょうか。
優勝者の進路はアトリエ系事務所が多い
主催者のYoutubeアカウントの「ファイナリスト -栄光のその先-」というシリーズで、入賞者のその後の進路が見られます:
https://www.youtube.com/watch?v=CHngqGblW-Y自分で建築事務所を設立したり、アトリエ系事務所に入る人が多いです。
オリジナリティが重要
「せんだいデザインリーグ」の過去の入賞作品を分析すると、テーマを真正面から切り込んでもだめで、オリジナリティの競い合いだと言えます。
オフィシャルブックで一度過去の入賞作品を見てみることをおすすめします:
目を引くプレゼンと説明文が鍵を握る
せんだいデザインリーグは、毎年400近い参加作品から、選考委員が予選で100作品にしぼってから、その中から審査員が受賞者を決めます。
他のコンペをお手伝いしたことがありますが、審査員は忙しい方達なので、一堂に集える時間は多くても1日、つまり8時間ほどです。
この間に100作品を審査するわけですから、目を引くドローイング一枚と簡潔な説明文で、作品が読み取れないといけません。
目を引くドローイング一枚と簡潔な説明文で、作品が読み取れないといけません。
重要なので、2回言いました。
なので、傍観者になって、「この案の最も魅力的なドローイングは何か」を考えましょう。
鳥瞰図、たくさんの添景が描かれた繊細な断面図、どれでもかまいません。