建築模型におすすめの紙と使用例!切りやすくて安い!

 

学生が建築模型を作る時、「材料の切りやすさ」は非常に重要です。

学校にレーザーカッターが無いことも多いので。

扱いやすい模型材料といえば、「紙」の右に出るものはありません

価格もお手頃なので、迷わず切り貼りできますし、表現の幅も広いです。アイディア次第で、コンクリートも表現できちゃいます。

今日は、建築模型でよく使う紙の種類とそれぞれの使用例を紹介します。

では早速。


1. 一番人気は、スチレンボード(スチボ)


まずは、建築模型で最もよく使う、スチボ。

1mm〜7mmと、様々な厚さがあるので、1/50〜1/300まで全スケールの模型に対応できます

ただ、欠点が2つあります:

1つ目は、切り口の処理が面倒なこと。みなさんも、「45度カット」や「一枚残し」などの職人技をご存知では?

もう一つの欠点は、皆が使っているから、「模型が普通」になりがちなことです。 建築はクリエイティブなので、ありがちな素材を使うのは、やっぱりちょっとマイナスです。


2.スチボより高級に見える、ゴールデンボードとスノーマット


スチボより高級に見せたいなら、ゴールデンボードとスノーマットがおすすめ!

実際の値段もスチボより高いです。

切り口も表面と同じ色なので、切ったらそのまま使えます

ただ、厚さ1mm以下なので、1/100か1/200の模型に主に使います。


3. スタディ模型に最適な、クラフト紙

クラフト紙は、ハサミで簡単に切れるのに、自立します

お手頃なので、スタディ模型に最適です。

茶色、グレーなど、建築家が好むアースカラーのがほしいなら、クラフト紙フォルダーを使いましょう。

「え?」と お思いの方。ほど良い厚みがあり、防水加工もされているので、案外他の素材では再現できません。


4.シワにできる、薄いクラフト紙

薄いクラフト紙は、シワにして土の表現に使えます!

古びて見えますが、建築家はこういうちょっと薄汚い素材を好んだりします(笑)。

スタディ模型はもちろん、本模型にも使用可能。


5. 案外用途が多い、ダンボール

皆さんおなじみの素材。案外用途が多いです。

例えば、一部分だけ表面の紙を剥がし、地面の素材の違いを表現したり、、、

積層させて地形模型にしたり、、、



切り口の波状が、断熱材に見えるので、断面模型にしてもいい感じです。

ただ、安っぽいので、本模型にはおすすめしません。


6.いい味が出る、厚口水彩紙

水彩紙は、表面に粗さがあるので、模型に重厚感が出ます。
コンクリートの表現にいいでしょう。



7.マット紙


都市計画で、道路のシルエットを切り抜くのに使ったりします。 


8.トレーシングペーパーまたはマイラーフィルム

両者パッと見同じですが、マイラーフィルムは硬いのでガラスの表現に、トレペは柔らかいので、膜構造の表現に適しています。


9.紙やすり

岩肌や荒い建築材料を表現できます。


10. 巻き段ボール

巻き段ボールとは、表面が波状になったダンボールのこと。

1/200模型の階段を表現したり、1/50模型でサイディングを表現するのに適しています。


いかがでしたか?紙は種類が多いうえ、厚みによって効果も違います。高価ではないので、ぜひ時間がある時に、いろいろ試してみてください。
 
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