せんだいデザインリーグ。SDL(卒業設計日本一決定戦)とも呼ばれ、全国の建築卒業設計の頂点を決める公開審査コンペです。
国内で最も人気な学生コンペと言っても過言ではないでしょう。
提出物は多め、賞金は少なめ、審査員は豪華
募集要項を見ると、模型、ポートフォリオ、パネルの提出が必要です。模型は必須ではないようですが、入賞を狙うなら模型提出は欠かせません。
しかし、日本一になっても賞金はたったの10万円...
模型が不要で優勝賞金20万円のコンペがあることを考えると、かなり厳しい条件ですね。卒業設計を使い回すから良いのかもしれませんが、学生に夢を与える意味でも、なんとかならないものでしょうか。
オリジナリティが重要
過去の入賞作品を分析すると、テーマを真正面から切り込んでもだめで、オリジナリティの競い合いだと言えます。
オフィシャルブックで一度過去の入賞作品を見てみることをおすすめします:
せんだいデザインリーグ SDL
目を引くプレゼンと説明文が鍵を握る
せんだいデザインリーグは、毎年400近い参加作品から、選考委員が予選で100作品に絞ってから、優勝者を決めます。
審査員は忙しい方達なので、一堂に集える時間は多くても1日、つまり8時間ほどです。
この間に数百作品を審査するわけですから、目を引くドローイング一枚と簡潔な説明文で、作品が読み取れないといけません。
なので、「この案の最も魅力的なドローイングは何か」を考えましょう。鳥瞰図、繊細な断面図、どれでもかまいません。
審査員の限られた時間の中で、いかに印象に残るプレゼンテーションができるかが勝負の分かれ目になりますね。
優勝者の進路はアトリエ系事務所が多い
主催者のYoutubeアカウントの「ファイナリスト -栄光のその先-」というシリーズで、入賞者のその後の進路が見られます:
自分で建築事務所を設立したり、アトリエ系事務所に入る人が多いです。勘違いしそうですね。