学校でも求められますし、実務でも描きます。しかし、体系的に教えている教材はほとんどありません。
そこで、数回に分けて建築ダイアグラムの描き方を紹介していきます。一回目の今日は、ダイアグラムの種類について。
目的地が分からないと出発はできないのでw
建築では大きく分けて、以下のためにダイアグラムを描きます。
- パブリックとプライベートの関係を示す
- 複数案を比較する
- 建築が生まれた過程を示す
- 建築の構成を示す
では、それぞれの実例を見ていきましょう。
ダイアグラムを勉強する一番の方法は、「実例を見ること」なので(断言)。
パブリックとプライベートの関係を示すダイアグラム
こちらは、OMA設計の図書館の断面図↓
黒がプライベート空間(本など)、白がパブリック空間(読書スペースやカフェ)を表しています。
白黒の真反対の色は、グラフィック的にインパクト大ですね。
断面図がダイアグラムになることも覚えておきましょう。
ちなみに、OMAのダイアグラムは分かりやすく、実際に建った建築も多いので、ダイアグラムと実際の建物を見比べると非常に勉強になります。
複数案を比較するダイアグラム
香港の人口密度がどれだけ高いかが、ひと目で分かりますね。数字よりも分かりやすいのではないでしょうか。
建築が生まれた過程を示すダイアグラム
建築が生まれた過程をダイアグラムで示すこともよくあります。
上は、B.I.G.のダイアグラム。
左の図が、建築に入る「機能」。右の図は、これらの機能の建物内での配置を表しています。
このダイアグラムから以下が分かりますね:
- 各フロアに一学科ある
- どの学科も丸い公共空間空間を囲むように配置されているこ
- 各学科独自の出入り口を持つ
文章で説明されるより説得力がありますね。BIG公式サイトでは、ダイアグラムを多数公開していて、とても参考になります。
ちなみに、「BIG風ダイアグラムの作り方」は、BIGで勤務していた方が動画にしています↓使用ソフトは、Rhinoとイラレ。