有名建築家:スティーブンホールの設計プロセスとは?

 
有名建築家の設計手法、気になりません?どんなペンでスケッチし、どの建築雑誌を読んでいるのか、、、

いつも思うのですが、ビジネスで成功した人の仕事術に密着した本は山ほどあるのに、有名建築家の仕事術についての本がないのはなぜでしょう?

設計力は天賦だけで決まると思っているのでしょうか?

そこで今日は、スティーブンホールの設計方法を紹介します。誰?って思った人は、反省してください(笑)


ちなみに、こんなお方です↓




スティーブンホールの設計プロセス

こちらの記事から抜粋して紹介します。

“For me, drawing is a form of thought”
私にとってスケッチは、考えをまとめる手段です。


“You can have a thousand problems of a particular project—the area, the height, the setback, all those things—and you put them into your brain, go to sleep, wake up, and draw.”
面積、高さ、セットバック…建築には設計条件が山ほどあります。私は夜にこれらを全て頭にいれ、寝て、次の朝一番にスケッチにとりかかります。



“I play really great music, I have green tea,”
お気に入りの音楽をかけ、緑茶を入れて、スケッチをします


When he creates a direction he’s pleased with (or stumped by), Holl shares the resulting drawing with the design team.The leap from watercolor to 3-D computer drawing and model can happen literally overnight—or in the time it takes to fly from Seoul to New York City.

満足いくスケッチができたら、事務所のスタッフに送り、一晩のうちに模型や図面ができあがります。韓国の空港でスケッチを送り、ニューヨークに着く頃にはデジタル模型が出来ていたこともあります。



そのスティーブンホールの直筆デッサンがこちら。もう30年くらい水彩画を続けているそうです。













こちらの本に、彼の水彩絵がさらに見れます↓



まとめると

スティーブンホールは朝にスケッチで設計しています。(朝派でも有名建築家になれるのです)。

ただ、この方法は設計経験がある程度ある人でないと難しいでしょう。

建築のボリュームを、設計条件を読んだだけで分かるようになるには、模型作りなどを重ねなければできません。


私も寝る前に考えごとをしていたら、朝起きたら考えが自然とまとまっていた経験がありますので、「寝る前に設計条件を読んで次の朝に設計に取り掛かる」点は、今度取り入れてみたいと思います。



余談ですが、私はアメリカの大学院時代にスティーブンホールのレクチャーに行ったことがあります。お笑い芸人顔負けのギャグ連発で、会場を笑わせていました。
 
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