今日は、「卒業設計の敷地の選び方」について。コンペでも参考になれば幸いです。
その代表例が、フランク・ロイド・ライトが確立した建築様式「プレイリースタイル」 。
しかし、これは広大な平原が広がる、アメリカ中西部の風景と調和しているとは言えません。
そこでライトは、水平線を強調した住宅を設計したのです:横長の平屋根があり、窓も横長に連続して、室内から室外の景観を一望できたのです。
「プレイリースタイル」の代表作、イリノイ州のウィリッツ邸↓
敷地が熱帯にあったり、降水量が多い地域にあると、建築の形に影響します。
例えば、Elemental設計の「Innovation Center UC」。 地中海性気候である、チリ・サンディエゴに建つオフィスです。
エレベーターもこのソリッドな外壁に収めているので、中は逆に全面ガラスにできます↓
アートと違い、「敷地との呼応」が、建築の魅力の一つですよね。つまり、敷地が特徴的なら、建築も個性的になりやすいのです。
そのため、敷地を「束縛条件」と捉えずに、設計の手がかりだと考えましょう。
例えば、ニューヨークは格子状、パリの中心部は放射線状の都市軸を持ちます↓
2.独特な景色がある敷地を選んでみる
敷地周辺に独特な風景がある場合、その風景を抽象化して、建築のデザインにすることができます。その代表例が、フランク・ロイド・ライトが確立した建築様式「プレイリースタイル」 。
それ以前、アメリカでは、ヨーロッパの伝統建築様式である「ゴシック調建築」が主流でした。細くとんがった屋根と、垂直線を強調したファサードを持つスタイルです↓
しかし、これは広大な平原が広がる、アメリカ中西部の風景と調和しているとは言えません。
そこでライトは、水平線を強調した住宅を設計したのです:横長の平屋根があり、窓も横長に連続して、室内から室外の景観を一望できたのです。
「プレイリースタイル」の代表作、イリノイ州のウィリッツ邸↓
3.既存建築が特徴的な敷地を選んでみる
敷地周辺の既存建築が独特な敷地も、新しい建築に転換しやすいので、おすすめです。例えば、スケールが小さい建物が多い敷地に、1つの大きなボリュームをドーンと置くのではなく、
既存建築と同じ建材を新しい建築にも使っていいでしょう。
4. 気候が特徴的な敷地を選んでみる
敷地が熱帯にあったり、降水量が多い地域にあると、建築の形に影響します。例えば、Elemental設計の「Innovation Center UC」。 地中海性気候である、チリ・サンディエゴに建つオフィスです。
夏に日差しが強いので、近代オフィスのようにガラス外壁を使うのではなく、外壁に石材を使って閉ざしています。
エレベーターもこのソリッドな外壁に収めているので、中は逆に全面ガラスにできます↓