バイオミミクリー建築とは?実例で紹介

 
子供の頃、「飛行機は鳥を真似ている、、、」なんて話を聞きましたよね。

自然をヒントに人工物を作ることを「バイオミミクリー」と呼ぶのですが、「バイオミミクリー建築」もあるのです。

例えば、Michael Pawlyn設計の「Sahara Forest Project」。カタールに建つ温室で、「Namibian fog-basking beetle」という虫を真似ています。

この虫は、砂漠に生息しているため、海から吹く風に含まれる水分を殻に集め、それを飲んで生息しています。

それにヒントを得て、この温室は、空気中の水分を屋根に集めてから、温室中の植物を育てるのに使用しています。

完成してから一年後、、、

水分は予想以上に集まり、温室内の植物だけでなく、建築の周りにも植物が育ちました。


バイオミミクリー建築の元祖ともいえるのが、Mick Pearce設計の「Eastgate」。

アフリカ・ジンバブエに建つショッピングモールです。

あの暑いアフリカで、なんとエアコンなしで、室内温度を昼間28度、夜14度に保っています。

それができる理由は、まず建材にコンクリートとレンガを使っていること。熱が伝わりにくい素材なので、外の熱気をシャットアウトしてくれます。


もう一つが、アリ塚をマネた換気システム:建物内に二本のダクトがあり、一本は熱い空気を建物上部から逃がし、もう一本は夜に溜まった冷たい空気を部屋に供給します。

いかがでしたか?デザインとエンジニアリングの融合したバイオミミクリー建築、卒業論文のテーマなんかにいかがでしょう?建築家もさることながら、このプロジェクトに資金を提供したクライアントも素敵ですよね。
 
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