
建築学科では「講評会で話す」ことも、重要なプレゼンテーションの一つです。
今日は、最もよく使われる「話し方のテンプレート」をご紹介します。
プレゼンは十人十色なのですが、「どう話せばいいか全く分からない」という方は、まずこのフォーマットに沿ってみては?
ステップ1. 共感できる小話から始める
プレゼンでいきなり建築の完成形を見せるのは、ラッピングされていないプレゼントを渡すようなもの。
代わりに、聞き手に「これは自分にも関係がある建築だ」と思ってもらえる小話から始めましょう。
「この形がかっこいいから作った」ではなく、「皆が直面する課題を解決しようとした結果、この建築が生まれた」という流れが理想です。
代わりに、聞き手に「これは自分にも関係がある建築だ」と思ってもらえる小話から始めましょう。
「この形がかっこいいから作った」ではなく、「皆が直面する課題を解決しようとした結果、この建築が生まれた」という流れが理想です。
私は子どもの頃、川で泳ぎ、山に登っていました。しかし大人になってみると、街はどこも似たような四角いモダン建築ばかり。ニューヨークも天津も、同じスカイラインになってしまったのです。
「中国人建築家として私は何ができるのか」と問い、自分に与えられたカナダでの設計機会で、こういう形を生み出しました:
この話は、短期間に急速な経済発展を遂げた国に住む人なら皆共感できる内容です。
ステップ2. 敷地を説明する
聞き手は敷地に行ったことがない人も多いので、小説家のような描写力が求められます。
つまり、言葉だけで風景や人々の生活が頭に浮かぶように話すのです。
「ごつごつとした岩肌」「鋭く切り立った崖縁」などの表現を、日頃から蓄えておきましょう。
YouTubeで有名建築家によるレクチャーを見つけて、「どんな単語で敷地を説明しているのか」をメモしておくと、役に立ちますよ。
ステップ3. 自分の建築で、ステップ1の問題をどう解決したのかを説明する
いよいよ建築案の説明をします。ステップ1と2で離された内容をどのように反映しているのかを説明しましょう。
きちんと考えていれば、話すべき内容はたくさんあるはず。
ステップ4. 最後はうまい一言で締めくくる
どれだけ良いプレゼンでも、締めがなければ締まりません。
最後は、建築のコンセプトに立ち返って、うまい一言で締めくくりましょう。
ここは、鳥肌が立つようなかっこいいセリフを言える人の勝ちです(断言)。
最後は、建築のコンセプトに立ち返って、うまい一言で締めくくりましょう。
ここは、鳥肌が立つようなかっこいいセリフを言える人の勝ちです(断言)。
先ほどのマ・ヤンソンの講演では、こう締めくくられています:
私たちが試みているのは、建築と自然の境界をあいまいにすることです。
建築は単なる生活のための機械ではなく、自然を反映し、私たちの内面も映し出す存在であるべきです。
建築家として私は、無機質な箱のような建物を作り続けるべきではないと思います。
私が目指すのは、人と自然が調和した未来を創造することです。
完璧なプレゼンテーションは一朝一夕では身につきません。しかし、練習を重ねることで、必ず上達します。
建築は人のためのもの。だからこそ、それを伝える言葉も、人の心に届くものでなければならないのです。