
建築模型の樹木を見ると、なんだか複雑な気分になりませんか?
一番忙しいときに限って、やたらと時間がかかるし、
選び方を間違えると、せっかくの模型が一気にチープに見えてしまったり…。
でも、樹木はコンテクスト(周辺環境)を表現するのに欠かせない存在です。
ないと、どうしても模型が未完成に見えてしまいますよね。
今日は、ちょっと個性的で、しかも作りやすい建築模型用の樹木を紹介します。
普段からストックとして作っておけば、いざという時にきっと役に立つはずです。
模型のスケールによって樹木の作り方を変えよう
まず最初に覚えておいてほしいのは、模型のスケールによって樹木の作り方を変えることです。
たとえば、1/200、1/500、1/1000といったスケールの小さな模型では、樹木もシンプルに表現しないと、建築本体よりも目立ってしまうことがあります。
同じ理由で、ボリューム模型など建築が簡略化されている模型でも、樹木はあくまで簡潔に作るのが基本です。
一方、1/50や1/100のような詳細な建築模型では、ある程度手間をかけた樹木が用いられます。
トップバッターは、一番人気の、かすみ草。
どこでも買えて、多くのスケールの模型にも対応でき、模型のスタイルも選ばないので、建築生活で1回は使うことになるでしょう。
ただ、欠点もあります。
まず模型に差し込むのがけっこう面倒です。
模型にピンセットで穴を開けて、かすみ草の枝にボンドをつけて、差し込む必要があります。
また天然なので、この動画のように形を整える必要があったりします。
樹木の作り方2:本物の木の枝
お次は本物の木の枝。無料が最大のメリットです。
まっすぐで、細い小枝は案外見つけにくいので、普段公園に遊びに行った際に、コツコツ集めておくと良いでしょう。
虫ピンに、厚紙を幾重にしてさします。
ボンドなしで刺せるので、とっても便利です。ただ、一番長いもので5cmほどなので、1:500や1:1000の模型向きです。
真っ白い模型には、カラー厚紙も合います↓

厚紙の形はそろっていなくてもOK↓
黄色いトレペッをシワにしてから挿すのもいいでしょう。秋っぽい風景を表現したり、木模型によくあいます↓
スタディ模型には、虫ピンを刺すだけでもいいでしょう↓
虫ピンはTピン、丸ピンなど、先の形もいろいろあります。
建築模型の仮止めにも使えるので、手元に一箱置いておくと便利です!
加工なしで模型に刺せるで、一番早くできます。ただ、ピンの部分が短いので、低木や灌木向きです。