立面図、平面図、断面図を製図する時、「かっこいい図面ができない」と悩むことが多いのでは?
そこで今日は、建築製図が上達する方法を紹介します。
一番重要なのは、絵心
図面は「施工図」と「プレゼン用図面」に別れますが、課題で求められるのは、「プレゼン用図面」です。
つまり、開口部、通り芯など、施工図のルールだけを勉強しても、よい評価は得られません。高評価を得るには「絵心」が必要です。
例えばこちらの平面図:
なぜ樹木がカラーで、人が無色で、地面が一部だけ色が薄いのか、決まりがあるわけではありません。
「この方が絵的に美しいし、室内と室外の境目が読み取りやすい」からです。
そのため、色なテクスチャ、線の太さを色々実験しながら製図するようにしてください。「断面で読み解く世界の建築」という本に載っている図面が大変参考になります↓
BIMのみで図面完成させる
製図の時、CADの後で、イラレで線の太さを調節し、フォトショップで添景を貼り付ける方もいますが、
設計変更がある時や、ソフトを行き来するのって大変じゃありません?
BIMは「これは壁」、「これは床」と認識しているので、ソフトが線の太さを予め設定していますし、テクスチャや添景もオリジナルを加えることができるので、事足りるはずです。
図面は密にする
簡単に言えば、添景、周りの建築と地形、地面や壁のテクスチャなども加えることです。
全体を完成させる前に一部印刷してチェック
「1/200の図面にディテールが多い添景を入れたせいで、印刷したら建築より添景が目立ってしまった、、、
なんてことはよくあります。
なので、一部だけ印刷して、図面がごちゃごちゃしすぎないか、逆に、空白が多すぎないかをチェックしましょう。
建築製図のルールを破ってもいい
ちゃんとした意図があれば、建築製図のルールを破ってもかまいません。例えば、こちらはUNStudio設計のMercedes-Benz Museum。目玉であるスロープを表すために、このような断面図を切って、横に繋げています↓
図面別のコツを知る
かっこいい建築図面にする方法の基本を紹介しましたが、実は平面図、立面図、断面図それぞれでまたコツがあるのです。
こちらの記事にまとめましたので、ぜひお読みください: